60.テンがいた!!(テンとムササビ その1)
2010 / 11 / 18 ( Thu )
60.幻のテンがいた(テンとムササビ その1)

 ムササビは、樹木の花、芽、実を食べる草食動物。鋭い爪を持っているが、極めておとなしい。

 数少ない樹洞もアオバズクに奪われるし、小鳥のシジュウカラにさえ巣箱を取られてしまう。

 最も恐ろしい天敵は、フクロウ、イタチそしてテンである。

  屋敷林にムササビの巣箱をかけるにあたり一応この天敵は考慮した。フクロウ、アオバズク、

イタチ、テンはいない。アオダイショウはよほどのことがないと杉林には来ないし、まして5m

以上の高さになれば気づくことはないであろうから高さを確保すれば問題はない。予想外だった

のは6mの高さの巣箱が、シジュウカラとスズメバチに乗っ取られたことである。それでも、

この5年間、悠の子供がこれら天敵にやられることはなかった。


 ところが、2010年11月14日の夜、22:25 悠とその子供が出巣していった巣箱に、

妙な動物がやってきた。

テン?②テン?③テン?⑤/> />
 ①                    ②                 ③   
テン?⑥テン?⑨ />
 ⑤                    ⑥
 巣箱に入り、巣材を散々にひっくり返し、ビデオカメラをジッと見る(写真①)。

 巣箱の下方を何かいないかと見つめる(写真②)。あきらめたのか巣箱を出る(写真③)。

 巣箱の上にのり(写真④)、隣の木から下方に移動した(写真⑤)。体はムササビより

小さいが、顔は肉食系で、口の周りに円弧がある(写真①)。尻尾の先が色違い(写真④)。 

     テンだ!!!


 テンは巣箱の隣の木を降りて(写真⑤)いった。他のに巣箱にも来ないかと、全巣箱の

ビデオを監視したが1時間しても現れなかった。翌朝軒下を見ると、前日掃き掃除で捨てた

十数匹の蛾は羽根を残して全部食べられていた。テンは屋敷林の木を降りて、母屋から庭

に抜けて立ち去ったのであろう。。


 テンが巣箱に居座った。これが、巣立ち前の幼仔ムササビのいる時期であったら、悲惨

なことになったであろう。

 悠は、これまでの子育てにおいて、巣立ち前の仔を咥えて頻繁に巣箱を移動した。子供

を落としてしまう危険をおかしながら、なぜ巣箱移動をするのか理由のひとつが分かった

ような気がした。
 


    なお、近辺の野生動物については、「追記」参照(左下の「追記を読む」をクリック
    すると開く)。
  
近辺の野生動物事情

 この屋敷林で観察をはじめて5年余となるがテンは初めて観察された。「テンは

爺さんのころはいたが、今はまったくいない」という古老の話しのとおり、いないと

信じていたが、見ていないだけであった。子供の頃、イタチに鶏が全殺させられたが、

イタチは全く見なくなった。タヌキは屋敷林にもいるが、ハクビシンが増え、とって

代わられようとしているという。キツネは3年前久慈川の放置土管で子育てしていた

が、昨年から見ていない。リスも同じく、屋敷林の栗、センダンの木の実をよく食べ

にきていたが、この2年見ていない。「ウサギ追いしかの山」は、杉、檜の山となり、

ウサギも全く見なくなった。話題はイノシシで、子供の頃は山奥の話であったが、

近年、里山から人里にかけて頻繁に出没している。屋敷林を鳥獣保護委員の方と見て

廻った。いたるところにあいている穴は山百合の根を掘ったもので、芝草部分の堀り

返しはミミズを探してイノシシが掘ったものだと言う。イノシシがこの屋敷林に来た

のは今年が初めてだ。イノシシが増えたのに、今年は山の雑木の実が不作なので、

この屋敷林にまで来たのであろうか。
スポンサーサイト

テーマ:散策・自然観察 - ジャンル:趣味・実用

17:49:51 | ムササビ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
<<61母ムササビの警戒 | ホーム | 59.ひとり立ち>>
コメント
コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
http://wendey84.blog31.fc2.com/tb.php/83-979b78a6
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |