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57ヘビーキッス
2010 / 10 / 04 ( Mon )
57 ヘビーキッス

 巣箱の中でムササビはほとんど寝ている。活発に動くのは、朝の帰巣直後と宵の出巣前

の毛繕い。夜、巣材を運びこんで寝床作りの時も活発である。このほか、体についている

寄生昆虫で痒いのか(夏だと3分おきぐらいに)、後足で掻き、口で噛む。このとき目が

醒めていることもあるが、たいがいは目も開けず朦朧としながら掻いている。母や兄弟が

一緒の時は、お互いに毛繕いもするし、子供は母の寝ている間に母の口、耳、指舐めをする。

 前記事56で、9月11日と12日における、悠とその仔米々、寿々について書いた。

12日の朝の帰巣の騒動の後、悠と米々の口舐めは、これまで見たこともないもので

あった。 

57A②12日口舐め①   母悠が仔の米々の口舐めをした。

 それも米々をしっかり抱きとめて

 むしゃぶりついている。

 母の方が口舐めをしているのははじめて見た。
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57A②口舐める②
  お互い抱き合って、立ち上がって、

  倒れないかと心配したら、壁により

  かかっている。 5:08にはじまり、5:10に

態勢を変えたが、再び抱き合い、5:21まで続いた。

5:21態勢が変わったが口舐めは続き、5:25まで続いた。米々は

一旦寝たが、悠は自分と米々の毛繕いをしていると米々もおきだし、母仔

上下の姿勢でまた口舐めを始めた。これが5:35まで続いた。

口舐め時間は27分間にもなる。
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「口舐め」と表現したが、この行為はなんなのであろうか。昨年も観察されたが、これ

ほど激しくはなかった(注1)。たんなる母仔の確認ではなさそうである。コウモリのある

種は餌を充分に取れなかったコウモリが餌をもらうことがあると聞いたことがある。また、

ムササビのこれまでの観察では、仔が母の口舐めをすることがたびたび観察されているが、

母から仔は見ていないようなきがする。それもこれほど長い(27分)のは初めてである。

壁にもたれて、まるで恋人同士のヘビーキッスである。

 なお、この朝は、前記事56で記載したとおり、悠の2年前の仔奈々(♂成獣)が久しぶり

にこの屋敷林に帰ってきたので、米々、寿々とも緊張の朝であった。


 とかくの推測はさておき、もう少し観察記録を集めることが肝心なようである。





       注1:昨年9月末、母悠と産まれて1月の彩々がいる巣箱に、
  
       先腹(昨年3月誕生)の仔希々が久しぶりに同居した折には、

       希々が悠の頭を抱えて込んで口舐めと耳舐めをした(記事36

       その1写真参照)。

 

  






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