47.悠の棲みかと6カ月の彩々
2010 / 03 / 19 ( Fri )
47 悠の棲みかと6カ月の彩々

彩々47  彩々 2010年2月28日

 新巣箱                   

  目がさめるとかならずといっていいほど

  外を覗く。 
/>

 
 彩々は昨年8月末に生まれた。いっしょに乳を飲んで育った兄弟はいない(注)。一月末

には、母親悠から離れ、希々(昨年3月生まれの男の子)と一緒の巣箱に寝起きし、時々悠の

巣箱にもぐりこむ。

 ひと月経ち(2月末から3月はじめ)、彩々はひとりで(「新巣箱」に)棲んでいる。もう悠の

巣箱(巣箱B)に行くことはなくなった。宵の出巣は、悠よりも早く(15-20分)、朝の帰巣

はほとんど同時だった(観察4日間とも)。夜巣箱に戻ることもしなくなった。

悠の巣箱の位置記号2 ムササビ悠の屋敷林と巣箱の位置(写真は平成五年夏)
     新:新巣箱  A:巣箱A B:巣箱B  楓:楓の木の巣箱  奥:奥の杉の木巣箱
     なお、写真をクリックすると大きな画面で全体像を見られます。

樹木の葉、花、実を食べているムササビにとって、2月から3月が最も厳しいと言われている。悠の

屋敷林でも、杉の葉、実は豊富だが、この時期は食べられる他の樹木の種類、量とも十分ではない。

いきおい山に渡っていくことになる。山々へは、沢筋の低い雑木を300mほど伝っていくことに

なるが、1ヵ所農道で遮断されている箇所がある(下掲写真参照)。渡るには滑空するか低木の枝

伝いしかない。ムササビにとってもっともスリルのあるところであろう。
悠の屋敷林②

彩々のいる新巣箱から悠の巣箱Bは50mほどである。彩々がいつも悠よりも早く出巣する

のは悠のところに行って、悠をまって山へ付いていくのであろうか。朝の帰巣は彩々と悠は

4日間ともほぼ同時であった。連日雨と雪であったが、母子連なって山から帰るといちもく

さんに巣箱にそれぞれの巣箱に飛び込むかんじであった。


 2月27日(雨)、朝の帰巣は悠も彩々もいつもとは全く異なるものであった。

 悠(巣箱B)は、5時44分に帰巣して、眠りにつく(6時半)まで巣穴から9回顔を出して、

外を警戒した。(通常だとせいぜい3回ぐらいである。)

 彩々(新巣箱)は、悠と同時刻(5時44分)に帰巣し、
  
  ・帰巣後30分間に20回も巣穴から顔を出す。
  ・雨で濡れているのに巣箱の中での毛繕いはほとんどしないで、ほとんど顔をだしている。
  ・帰巣(8分)後、突然巣箱から飛び出していった(3分後に戻る)。
  ・帰巣後30分すぎてからは、顔を出しっぱなしで1時間半(雨に濡れっぱなし)。
  ・7時42分ようやく毛繕い、寝る。 

母子とも、単に外を見ているのではなく、明らかに緊張状態であった。何を警戒していたのかは

分からない。悠と彩々を見続けたので、楓の巣箱と巣箱A②のビデオを見ていない。始めは、

近くにテンでも居るのかとも思ったが、明るくなってからも彩々は警戒状態だつたのでテンでは

ないであろう。翌日(28日)、奈々(2008年3月生まれ)が8カ月ぶりに楓の巣箱に戻ってきた

のを確認しているが、すでにこの日(27日)に奈々が屋敷林を徘徊していたとも考えられる。

彩々が生まれた時には奈々はこの屋敷林には居なくなっていたので、彩々にとっては兄貴では

なく、見ず知らずの恐い雄ムササビだったのかもしれない。

それでも、巣箱から飛び出して行ったり、雨の中体を乗り出して存在をアピールしているのかと

思うと、6カ月の子供ムササビよ、ガンバレ、ガンバレと応援したくもなる。

 なお、28日、3月1日には彩々も悠も平常通りの生活にもどっていた。 


     注:ムササビは一度の出産で通常2匹生まれる。彩々も2匹で生まれたのかも知れない
       が、確認していない。正確を期すため確認できた表現にした。

 










スポンサーサイト

テーマ:散策・自然観察 - ジャンル:趣味・実用

10:27:47 | ムササビ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
<<48.赤ちゃん誕生 | ホーム | 46.2月の巣箱>>
コメント
コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
http://wendey84.blog31.fc2.com/tb.php/69-8e1f4839
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |