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33.再び巣箱のお話
2009 / 09 / 11 ( Fri )
33.再び巣箱のお話

(1)ムササビ用の改良巣箱をつくった。

DSC00003新巣箱(塩ビ全体)
 ビデオカメラ取り付け前の写真

 天板を大きく繰り抜き、採光をよくした。ここに透明塩ビ(傷防止の

 紙付き)を用いる(下の写真)。
   
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DSC00011新巣箱(塩ビ)ビデ
 天板(ビデオカメラを取り付けた)を逆さに置いた写真

 カメラは透明ポリスチレンのケースに収めた。

 塩ビ板の紙は両面とも残した(内面だけは残した方が

 よさそうだが)。
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DSC00006新巣箱(塩ビ)底板
 巣箱内部の写真

 これまでの巣箱よりも幅4cm広くした(内幅25.6cm)。

 これにより親子3匹、巣立ちまでは「ゆったり」感を味わ

 える。底板から巣穴下部まで4cm高くした(子供の落下
防止)。
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DSC01362完成図
   完成図

  落下防止板 兼 涼み板 をつけた。

  表面をバーナーで化粧し完成。総重量3.8kg。

 広く、明るくなった(これによりカラービデオが撮れる)。製作はセミプロの大塚氏。

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(2)この屋敷林には杉の木に1個と楓の木に数個の洞がある。前者は以前に落雷があり

枯れてしまってから、ムササビは使っていない。後者の楓の木の洞は3mぐらいの高さ

しかなく、ムササビは棲んでいない。ムササビ悠とその家族を支えているのは、屋敷林

の西側と東側に設けた巣箱である(注1)。悠は、これらを季節に応じて、あるいは出産、

子育て、更には外敵(スズメバチ、シジュウカラ)回避など上手に使い分けている。夏、

蒸し暑い日は楓の木の巣箱にいることがおおく(涼風が通るからか)、楓の葉が落ちて

なくなる冬にはこの巣箱は使わない。冬から春は屋敷林の西側にある巣箱(巣箱Aと

その代替巣箱)をよく使い、そこで3年続けて出産した。子供が大きくなる初夏には、

屋敷林の東側の三つの巣箱(前記楓の木の巣箱、その近くの杉の木にかけた

巣箱B、杉林の奥の杉の木巣箱)に子供を連れて移り住む。子供達と一緒にいる日

もあるが、子供達とは別にいることが多くなり、夕方には子供達の世話をしに子供

達のいる巣箱を訪れる。時おり、思い出したように、子供を残して、屋敷林の西側の

巣箱で一人で終日過すことがある。

 この屋敷林は少々狭いが、悠にとっては、子供の時から自分のものであり、ここで

大人になり三度の出産をし、山に行って帰って来ない日(外泊日)はわずか(年数日

か)であることなどから、ここが悠にとって、ホームレンジ(テリトリー)のもっとも大切な

拠点となっていると思われる。

 ここには、自然の樹洞と、ほゞ無人の納屋・母屋があるが、悠の安心生活を支えて

いるのは、巣箱である(悠は巣箱を設置してから母屋に入らなくなった)。観察をはじ

めてから4年を越えたが、悠に棲みかを提供している「大家」(?)として、今回、

「棲みか」に改善(?)をした。

 1つは、奥の杉の樹巣箱をビデオ付き巣箱にする(これにより、全ての巣箱がビデ

オカメラ付きになり、観察範囲と質の向上が期待できる)。

 2つ目は、巣箱内をちょっと広くした。子育て時、子供がおおきくなってくると、

折り重なっている状態となる。ヘルパーとして前年生まれの娘が同居していると

生まれたての赤ちゃんは踏みつけられる状態となる。これをすこしでも軽減したい。

 3つめは、底板から巣穴入り口下部までの高さを高くした。悠の背中で子供達が

遊んでいて、はずみで巣穴入り口から飛び出しそうになる(なんども「ヒャー」とし

た。)

 第4は、巣箱の外に落下防止板(涼み台)をつけた。まんいち、巣穴から子供が落

ちても、これがあれば引っかゝって、地上までは落ちない。悠の涼み台と、涎を垂らす

場所にもなる。

 第5は、巣箱内を明るくした(屋根板の一部に透明塩ビ板(傷防止の紙はそのまま)

を採用し、ビデオカメラ室の仕切り板をなくし、カメラを透明プラスチックケースに収納)。

 これまでの仕様では巣箱内が昼でも暗く、仕様ではビデオが赤外線の「白黒」にし

か映らない。なんとかカラーで撮るための試みであるが上手くいくかどうか楽しみである

(悠は昼あかるすぎていやがるかも知れない)。


(3)これまでの観察で課題であった、全巣箱ビデオ化がこれで達成する。天井をプラス

チックとしたので、巣箱内が明るくなり、昼はカラー映像のビデオが撮れることになる。

 当初、巣箱は多くの解説本にもとづいて大きさ(横幅)24cmとし、材料は軽さと強度

から「杉の野地板」(幅24cm厚さ1.2cm)とした。ところが、(当然のことではあるが)

材料の厚みから箱内の広さは、横幅21.6cm奥行き24cmとなってしまった。これは

ムササビ1匹なら快適広さであろうが、親子3匹には狭く、折り重なっての生活で

あった(悠の尻尾で全てが隠されビデオ観察もままならなかった)。別途、「若干狭い

のではないか」とのご指導もいただていたところでもあり、今回の巣箱になった(内幅

25.6cm×内奥行き24cm)。

悠がどんな子育てを見せてくれるか楽しみである。

  



注1は、左下の「続きを読む」をクリックすると開きます。

注1 巣箱の配置図

DSC01343巣箱配置
 巣箱Aは昨年スズメバチに乗っ取られた。隣の杉の木
 に代替の「新巣箱」をかけた。悠は、一昨年と昨年は
 巣箱Aで、今年は「新巣箱」で出産した。

 楓の木の巣箱は、更新して三代目。 








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