27巣穴移動の危うさ
2009 / 05 / 18 ( Mon )
27巣穴移動の危うさ(その1)

 ムササビの赤ちゃんが落ちていて、助けられ、やがて山へ帰っていったお話がテレビ

で報道されている。昨年も一昨年も悠は、子供が大きくなって自分で巣外にでるように

なるまで、巣箱を移ることはなかった。巣箱の中で、子供の動きが活発になり、はずみ

で巣箱からこぼれ落ちそうになることも何度かあった。ムササビの赤ちゃんが救助され

るのは、巣穴から落ちてしまい、動き回り、弱っているところを拾われるものとばかり

思っていた。

 5月の連休中に、悠の子育てを観ていて、母親が子供を口に咥えて移動中に子供を

落としてしまうことの方が多いのではないかと思うような出来事があった。悠は連休中

に3度も子供を口に咥えて巣箱を移動した。

    
    悠の2匹の子供は、生後50日弱、大きくて活発な方を「紗々」、小さくておとなし

    い方を「希々」と名づけた。まだ乳を飲んでいて、自力では巣箱の外にはでられ

    ない。健康、元気、よく巣穴から外を見ている。


    現在、悠が使用可能な巣箱は4個(注1)。うち、1個(奥の杉の木巣箱)には
    何者か分からない(オスの成獣か昨年生まれの奈々か不明)ムササビが棲
    すんでいる。


移動の概要

 ①4月27日から29日

   悠と子供は巣箱Bにいる(出産した「新巣箱」から移動したのだ)。
  
悠帰巣4.28    4月28日早朝 巣箱B

  2匹の子供が待つ巣箱に悠が帰ってきた。

  子供はまだ巣立ちしていないから、悠が

  口に咥えて、出産した新巣箱からこの巣

  箱Bまで運んだことになる。新巣箱と巣箱Bは約40m離れている。 />



  ②5月4日、5日

   悠達は、新巣箱にいる(巣箱Bから戻ってきたのだ)。 奥の杉の木巣箱から

   ムササビが顔をだしている。昨年生まれの奈々かそれともオスのムササビ

   かな。 この日は写真をたくさん撮ったが、その正体はよく分からなかった。


 ③5月6日  悠は、夕方新巣箱から子供達の移動を試み、「紗々」を夜9時、

  「希々」を夜の11時半に巣箱から運び出した。移動は簡単ではない。

  子達はいやがって抵抗するので悠にとっても大仕事のように見えた。

連れ出し①   宵の出巣と思ったが、悠は巣箱の外で子供

  が巣穴から外を覗くのを待っていたかのごとく、
  
  引っ張り上げる。子供はいやがって逃れる。


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連れ出し②  2回目の引っ張り上げ。子供が再度外を覗くのを

  待っていて、今度は頭に噛みつき引きずりあ

  げようとする。子供はあばれて逃れる。
  

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連れ出し③  3回目。今度は後頭部に噛み付いて引っ張り上げる。

  子供キィキィ泣き、抵抗する。この3回の引っ張り

  上げはおよそ5分間(18:42から18:47)行われた。

  悠はあきらめ、巣箱の中に入り、子供達の毛繕い
 
  を始めた。
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引きずり出し① 19:09 子達の毛繕いをしていた悠が巣箱の外に

 でる。子達が巣穴を覗くため立ち上がると、悠は巣箱

 の外から子供の頭に噛み付き、ひっぱりあげる。


/>

引きずり出し② 子供の体の半分以上が引き出された。子供は入り口

 にしがみつき、抵抗する。

 (もう1匹の子は知らん顔をしている。)


/>

引きずり出し③ もみあいは、子供の勝ちとなり、体半分以上が

 巣穴の中に入った。3分間に五回の引っ張り出し

 がなされ、うち1回は1分以上のもみあいとなった。


 
悠はあきらめたのか、この後巣箱の中に入り、子供達の毛繕いを始めた。

子達も静かになった。
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悠は、6分ほど巣箱にいたが、巣箱の外に出た。またまた引っ張り出しをするかと

 見守っていたが、1時間半もすぎてから(19:32)、戻ってきた。自分の食事などして

 きたのであろう。子供達の毛繕いを入念に行い、子達がトロトロになって静かになった

 ところで、突然、
咥え込み②    「紗々」のお腹(膜の部分)を咥え、

 紗々のおしりの方から、巣箱の外に押し出した。

 紗々も抵抗できず、アッという間に母子は出て

 行った(19:54)。

 先の「引っ張り出し」では抵抗されたが、「トロトロ」
 
 にしておいて口に咥えて押し出すと容易に見えた。
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  巣箱に希々が残された。悠と紗々の行き先は、巣箱Bだと予測したが、いつまで

 待っても現れない。紗々が途中で暴れて、落ちてしまったのか。それを探している

 のだろうかなどと心配した。もう1つの巣箱である奥の杉の木巣箱(ビデオ付いて

 いない)の可能性もある。 2時間過ぎても悠は希々を迎にこない。これは移動

 中に紗々を落としてしまったに違いないと考えた。この暗闇では探しようがないの

 で、明朝早く探索することにした。

  
  悠と紗々が出て行ってから、2時間余り過ぎた(23:13)。悠が戻ってきた。
2匹目咥え込み
  悠は戻るなり、急ピッチで希々を舐めまくりトロ

  トロにする。10分ほどして希々が動かなくなると、

  両手で希々を抱えあげ、横向きに咥えて、巣箱

  から押し出そうとする。希々抵抗して暴れるも、

  強引に持ち上げて巣箱の外に出る。 

  巣箱の上でドタバタ、ドタバタとおよそ1分もうごめく。きっと抑え込み、咥え直しを

  しているのであろう。 やがて静かになったが、移動中に子供が暴れたら、子供

  は落ちてしまうに違いない。先に移っていった紗々も無事に奥の杉の木巣箱の

  移ったのだろうか。

  明日にならないと無事かどうか分からない。(その1完 )
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