163.ムササビ風花
2014 / 09 / 29 ( Mon )
163 風花

 9月23日、屋敷林の6個の巣箱ビデオを見ると、悠と新生仔「ひな」と「ここ」が巣箱Bにおり、

もう1頭ムササビが巣箱Aにいる。

163風花①    先月は2月生まれの風花と

  2年前に生まれた緒白がいた

  が、この子は風花か緒白か ?

  ビデオモニターでは、なか

  なか判別がつかない。緒白は

  もう大人(♂)で屋敷林にいない

ことの方が多いが、風花は生後7か月で、まだまだ母の縄張り内にいる期間だ。

ビデオの映りからするとまだ成熟前の子どもムササビに見える。
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163風花②尾白でない
  緒白は尾の先端が白く映る(ビデ
 
 オは赤外線)。尻尾がよく見えるシーン

 を待つこと1時間。どうやら緒白では

 ないようだ。確定には写真を撮るしか

 ない。

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163風花923
    ビデオモニターを見続け、巣箱から

   顔を出したら、カメラを持って巣箱の

   下に行く。ようやく撮れたがはっきり

   しない。
 


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163風花925 2014.09.25 巣箱A 風花

  体を乗り出しているところを

  撮りたかったが、2日もか

  かった。これが限界。

  緒白ではない。風花だ。



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  ムササビは雌親を中心とする母系家族。生まれた仔たちは母親の縄張り内で娘が平均

1年半、息子は1年程度生活し、その後独立していくといわれている。悠の子達を見てみると、

息子は一旦独立してこの屋敷林を離れても、ときおり帰ってきて巣箱に起居している(娘は

独立した後、ふたたび帰ってきた例がない)。

また、この屋敷林の巣箱では、悠の息子以外の雄ムササビはこの9年間一度も観察され

ていない(注)。 したがって、巣箱Aのムササビは悠が2月25日に産んだ風花である。

なお、先月にも風花の写真が撮れていればこんなに苦労しなくてよかったが、今回

撮れたことをよしとすべきか。




 注: 筆者が子供の頃の屋敷林は植生が現在の数倍あった。ムササビの繁殖交尾の時は
 裏山は恐ろしいほどの喧騒であった(猫の繁殖交尾の騒ぎなどしずかなものである)。時が
 経ち屋敷林は半孤立状態となり、悠とその家族のみが棲み、悠の繁殖交尾はこの9年間
 一度もみていない。交尾は屋敷林から離れたところでなされているのであろう。








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162.ムササビ新生仔の誕生日
2014 / 09 / 29 ( Mon )
162.ムササビ新生仔の誕生日
 
 先月(8月20日、)生まれていた2頭のムササビは元気だろうか。彼岸の墓参を兼ねて

4日ほど観察に帰った。

162新生仔開眼 2014.09.23 巣箱B

  巣箱の中。寝ながら乳を

  のみ、突然活発に動き廻る。

  開眼していた。「ひな」、「ここ」
 
 と名づけた。

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 ムササビは生後36日で開眼する。したがって8月18日以前に生まれたことになる。

前回観察の8月20日には、大きさと母親の夜の授乳間隔から、生後3、4日だと推定

した(記事160参照)。このことから生まれたのは8月18日、早くても1、2日前と思われ

る。よって、「ひな」と「ここ」は8月16日から18日の間にに生まれたと推定される。


 もう2、3日早く観察に来ていれば、開眼日を特定できたのだが、残念残念!!!!!!。

台風の影響を気にせず、やはり彼岸の入りに来るべきであった。

 



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161緒白の再来
2014 / 09 / 17 ( Wed )
161. 緒白の再来

 8月20日から21日、屋敷林の6個の巣箱のうち、3個にムササビが入っている。巣箱Sには

悠と生まれたばかりの赤ちゃんムササビ(前記事160参照)。巣箱Fと巣箱A②にそれぞれ1頭

づつムササビが入っている。

 巣箱A②のムササビは誰であろうか。一目見てムササビ間の区別はなかなか難しい。大人(シ

ルバーと青年)、子供(巣立ちしている、していない)、幼児(赤ちゃん)の区別は大きさ、毛の色で

分かるが、青年ムササビ同士だと、毎日身近に接していればともかく、一ヶ月に一回程度だと

ビデオテープ、顔写真、母親との関係、前回観察でのビデオテープと写真の比較などで結構

時間がかかる。牛の鼻紋は人間の指紋と同様、同一の牛はいないとのことで、写真を比較す

れば、簡単に識別できるそうだが、ムササビの識別ポイントはまだ見い出されていない(注)。

 先月は、屋敷林に悠(母親)と2月末に生まれた風花が同居していて、2012年8月生まれの

緒白が別の巣箱に起居していた(記事158)。これからすると風化は生後6ヵ月弱なので母親

悠とは別の巣箱に起居している可能性があり、時折緒白が屋敷林に戻ってきていることが

予想される。


巣箱A②のビデオを見る。


161巣箱A②緒白③    宵の出巣前

  出巣前の30分ほとんど毛繕いを

  した。なかなか顔を上げてくれな

  かった。少し小ぶりな青年だ。

  丸顔、耳の形状から緒白のようだ。
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161巣箱A②緒白②    ビデオテープを詳細に

  見ると、尻尾の先端が

  白い。この2,3年の悠

  の子で尾の先端が白く

  映るのは緒白だけだ。

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161 緒白巣箱A② 2014.08.21巣箱A②

  次の日写真が撮れた。

  両耳の形状、鼻筋の

  毛の盛り上がりから

  緒白と判明した。緒白

  は先月の観察期間中

にこの屋敷林に帰ってこない日があった。2歳になったので立派な青年(繁殖能力あり)

である。母のホームレンジを離れ、どこかで活動しており、ときどき屋敷林に戻ってきて

悠の子供をやっているのであろうか。


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 残るのは巣箱Fのムササビであるが、先月の滞在状況からはこの二月末に生まれた

風花である可能性が高い。




 
  注: 個体識別の報告はすくなく、下記がお勧め。

     川道武男 「夜をすべるムササビの社会」  雑誌「自然」 1984年1月号 






 








テーマ:散策・自然観察 - ジャンル:趣味・実用

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160悠が赤ちゃんを産んだ
2014 / 09 / 15 ( Mon )
160 悠が赤ちゃんを産んだ

 8月20日、6個の巣箱ビデオを見ると、3個の巣箱にムササビが1頭づついて、そのうち1頭は

よく見ると赤ちゃんムササビを抱いている。

160悠と子① 2014.08.20

 杉木立ちの中の巣箱でも、

 毛皮を着ているムササビには

 さすがに暑いのであろう。お腹を

 出して寝ている。赤ちゃんは乳を

 飲み続ける。


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160悠と仔②
  赤ちゃんは2頭だ。

  よく出るオッパイを探して

  ひたすら飲んでいる。

  大きさからすると生まれた

  のは3、4日前か。
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 ビデオモニターでは、この母ムササビが誰かは識別が難しい。ただ、団子鼻と耳から悠

ではないかと思われる。

160悠巣箱S    巣箱から顔をだしたのは

   悠だった。

   こちらを確認すると、安心

   したのか2度と顔をだして

   くれない

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 ムササビの子育ての特徴は、昼は巣箱にいて、赤ちゃんが自由(勝手)にオッパイを飲み、

ときおり糞尿を促すために舐め、毛繕いをしてあげる。夜は巣箱の外にでて活動するが、

出産したばかりは途中で何度か帰巣して、授乳、毛繕いをする。この夜は、次のとおりであった。

 最初の出巣:19::30  (隣の巣箱にいるムササビは18:48に出巣したのでおおよそ45分遅い)

 ところが4分して(19:34)帰ってきた。4分では食事は無理だろうから多分がまんしていたトイレ

時間であろう。その後 21:30 2度目の出巣をした。今度はなかなか帰ってこない。日が変わり

2時28分に帰ってきた。1時間かけて赤ちゃんへの授乳と毛繕いをし、3時28分3度目の出巣を

し、4時18分に帰ってきた。出産直後は巣穴の外にいる時間が極端に少なくなる。人もそうであ

ろうが、母親はたいへんな苦労をしている。

 悠ももう9歳で、高齢出産になるのであろうに、赤ちゃんを育てることに少しも手抜きがない。

ガンバレガンバレ!!!!!!! 本当にご苦労さま。


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