55もう一緒はダメ
2010 / 08 / 24 ( Tue )
55 もう一緒はダメ

 8月11日昼過ぎ、悠達は奥の杉の樹巣箱に一緒にいる(他の巣箱には入っていないか

ら皆んなこの巣箱に集まっている筈)。樹の下に行くと巣箱から顔を出した。3月生まれ

の米々か寿々だ。

      デジタル一眼レフカメラと外部ビデオカメラを巣箱に向けてセットした。

55米々S   この顔は米々だ。生後131日。

 半日撮影したが、頻繁に顔を出すのは米々で

 一緒に生まれた寿々は1回も撮れない。

 母悠はビデオカメラノセットのおりに1回

 顔を出したのみ。
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55外部ビ①55外部ビ③/>
寿々もこの巣箱にいるのだろうかと心配したが、宵の出巣で母子相次いで3頭出巣

していった。しばらく林の中を飛び跳ねていたが、ホウの木の葉を食べた後、山に

渡っていったのであろう、静かになった。その後、朝までどの巣箱にも悠達はもど

ってこなかった。


12日未明、母悠が一番早く奥の杉の木巣箱に帰巣した。巣箱から顔を出して、子供

達を巣箱に入らせない。子供達(米々と寿々)は、やや遅れて40mほど西側の巣箱

に帰巣した。米々も寿々も良く寝る。ときどき姿勢は変えるが毛繕いもしないでまた

眠りに入る。一度も顔を出さない。母悠の方も巣箱の下に行っても顔を出さない。し

たがって、この日は一枚も写真をとれなかった。

 宵の出巣で、子供のいずれか1頭がみごとな滑空をみせてくれた。いそいで母悠の

奥の杉の木巣箱に駆けつけると、子供が巣箱に入るところであった(この時悠がまだ

巣箱に入っていたかどうかは確認できなかった)。もう1頭の子供はどう行動したか

分からなかったのでこの時すでに悠の巣箱に入っていたとも考えられる。


13日未明、悠はいちはやく巣箱Bに帰巣した。巣箱から乗り出して、子達を入れない。

子達は若干遅れて昨日と同じ巣箱に帰巣した。巣箱Bはしばらく使われていなかった

ようだ。巣材は1月前と同じ、天井にクモの巣が張っている。悠は目が覚めると巣材の

掘り起こし、板齧り、デングリ返し、横向きになったりしている。昨年夏の出産は8月

26日であった。昨年はお腹の大きいのを「太りすぎ」と見誤った。たしかに悠のお腹

は大きいが、デングリ返しをし、横向きに寝るのでは、本日出産はないと判断した。

 一方、子達は前日と同じく外の様子も窺がうことなくただひたすら寝る々々。

一度も顔を出さない。

55米寿    巣箱Bでの米々と寿々

   折り重なったり、離れたり
  
   ケンカはしない。 />


 宵の出巣前、子達は、耳の内や後側、背中、

ときには尻尾などお互いの毛繕いをする。相次いで出巣。いそいで、悠の巣箱Bに

かけつる。子達が来たかどうか暗くて確認できなかった。ビデオから意外なことが

分かった。
55悠出巣    巣箱Bの悠
  
  宵の出巣前の毛繕いは簡単にすませ、

  外を見続け(18:47から)、乗り出し、

  6分後(18:53)に出巣する。出巣後

  巣箱の右下端と左中段の巣材が動く。巣材の中に隠れて何かいる。 />


55米寿B① 55米寿B② 55米寿B③
悠が出巣してから4分後(18:57)、米々と寿々が入ってくる(自分達の出巣(18:47)

から10分後)。上になり下になり、壁に体をぶっつけてはげしく、休みなくじゃれあう。

4分して、突然に出て行った。


 今回も宿題がのこった。まず、

 ①母子巣箱に一緒だったのに、その後2日間、悠は一人で過したのはなぜか。

 ②悠が自分の巣箱に子達を入れさせないために巣穴から顔(身)を出していたが、拒絶

  のシグナルは何なのか。
 
 ③子達は母の過した巣箱に入っていくのは何なのか。

 ④母と同居できない子達はなぜ一緒に過すのか。他にも巣箱はあるのに。

 ⑤母子は屋敷林の外でも一緒か。

 ⑥13日悠の出巣した後の巣箱で、巣材の中に埋もれていたのは何か。

等である。米々と寿々が生後130日過ぎとなったこと、悠が次の出産が間近であることが

大きな要因であろうが、これまでの記録と照らし合わせをする必要がある。②のシグナル

については、巣箱のすぐ外に観察器機を取り付ければ、仕種、啼き声などで何か分かり

そうである。⑤の山での行動は、まず朝の屋敷林への帰着時間とルートの観察から始め

ることであろう。⑥の巣材を動かしたのは何かについては、巣箱の中にファイバー型ビ

デオの埋め込みをすればよさそうである。さらに出産の詳細、巣箱の中の昆虫なども

解明できそうである。

 ここまで行くと悠にとっても迷惑な話であろう。やるのであれば、短期間、多数の観察

者で見落としなく進めたいものである。

 

  
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54.猛暑をどう過すか
2010 / 08 / 02 ( Mon )
54.猛暑をどう過すか

とにかく暑い、むし暑い。庭は草いきれとモワーとした熱風。母屋の東西南北、開けられる

戸は全開放し風を入れる。それでも32℃ある。子供のころにも経験したことのない暑さだ。

 毛皮、それも厚手、密毛の毛皮を着ている悠達はどう過しているだろうか。

54寝る米々  巣箱A②で一人寝てる。熟睡だ。

 ほとんど起きない。

 夏特有のスタイルでお腹を出している。


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54巣箱A②
 巣箱A② 林の中は涼風が通る。巣箱の高さだともっと快適か。
 
 この巣箱は他の巣箱よりも広い。先月は悠とその子米々と寿々

 の3匹でいた。快適に熟睡しているのは誰か?

 なお、巣箱の前についている涼み台は取り去り今は付いていない。 
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54米々7月23日
   巣箱の下に行くとほんの2,3秒顔を出した。

  米々だ。先月よりもずいぶんと大人の顔に

  なった。3月27日生まれなので生後118日。

  この時期に母悠と別居しているから多分男の子。 
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 屋敷林の東側、奥の杉の木巣箱に行く。ここも涼しい風が吹きぬけていて、しかも

林に包まれている。しばらくすると、悠と寿々が顔を出してくれた。

54悠723    いかにも起こされてしまったという顔を
  
  している悠。頭にスギの皮(巣材)がのっていて、

  顔は正面に向け、目だけこっちに向けた。

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54寿々7月23日
   悠が巣箱の内部に引込むとすぐに顔をだした

   寿々。いっしょに生まれた米々よりも小さい。

   寿々は、米々とではなく、なぜ母悠といっしょ

   なのだろう(これまでの悠の子供達はこの時期

になると、母悠と分かれて一緒に生まれた兄弟同士で同居していた)。
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 観察2日目早朝、米々は、悠と寿々のいる奥の杉の木巣箱に帰ってきた。すぐヒグラシ

が鳴き、ついでガビ鳥がけたたましく啼き、朝の開始である。悠達にも朝の熟睡の時間を

与えようと、写真撮影は9時からにした。

 5時間のロングランになるので、カメラフル充電とリモコンバッテリーの交換、巣箱の

前のセッティング時間短縮のためあらかじめ全て準備し、すばやく据え付ける。いがいと

蚊が多い。蝉の大合唱の中、ヒヨドリの喧騒があり、
54コゲラのつがい
   コゲラの番がきた。

   餌採りに夢中で逃げない。

   まわりは沢山の蝉が孵化中で羽が

   美しい。今日はムササビに集中!!!

  />

母屋の縁側に戻り、悠達の朝の熟睡タイムが了わるのを待つ。9時半撮影開始。

縁側から奥の杉の木巣箱は遠く、悠、寿々、米々の区別は付かない。巣箱から顔を出

したらシャッターを押す。カメラの位置、固定焦点、オートフォーカスと変えて、

200ショットほど撮る。

54米々7/24  圧倒的に多いのは米々だった。

  巣箱入り口をほとんど独占した。     

  母親悠よりも体は大きい。昨年8月生まれ

  の彩々ではないかと思い、先月の写真と

  比較する(前々記事「52.もっと知りたい」の写真参照)。米々だ。先月はまだ子供(

  悠のオッパイを飲んでいた)だったが、一段と大きくなった。 />


 米々はなぜ入り口を独占したのだろうか。①巣箱の中には悠と寿々がいて暑くてたまら

ない。入り口は涼しくベストポジションだから。②巣箱の前にカメラがあり危しいから悠と

寿々を守るため。

 3時すぎ、一転にわかにかき曇り雷雨となる。猛暑で雷の光、音とも経験したことのない

激しさだ。「ガラガラー」と来ると思わず体が縮んでしまう。「ドカーン」と来ると米々も

顔を引込める。悠が代わって外を覗く。雷が鳴ると引込む。親子交代でその繰り返し。でも

寿々は顔をださない。ムササビも雷は恐いんだ。

 母と別居を始めたばかりの子供ムササビは何かあるとすぐ母の元に戻ることは、これ

までもあった(昨年8月生まれの彩々、前の記事「44.彩々との見合い」参照)。昨日、

一人でいた米々はこの日は母の巣箱に同居している。母子がどういう関係を保ちながら

一人前のムササビに育っていくのかもっと事象を集めてみたいと思う。

 うだるような暑さもムササビにとってはどうということはなさそうに思えたが、いつの

日か①か②か、はたまた第③の理由があるのかなど明らかにしたいものだ。

 






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