40.餌を洗う中鷺(サギ)
2009 / 10 / 25 ( Sun )
餌を洗う中鷺(サギ)

 ここ花見川(千葉市)、10月になるとやってくる人なつっこい中サギが今年も来た。

5、6mの近さでも人を恐がらず平気。ゆっくりゆっくり歩き、立ち止まっては長い首の頭を

傾げ、コオロギなどを見つけると、槍を繰り出すごとく長い嘴で「アッ」と言うまに捕獲する。

40トンボ①   この日はトンボがうるさいぐらいに多い。

 頭の上は止まる場所としては最高のポシ゜ション。

 これでは捕食できない。「ジッ」としていると、

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40トンボ②   もう1匹のトンボがやってきて、止まる場所を

 奪おうとして争う。

 やってきたトンボが低くなると、すかさず「ゲット」

 (まさに、「漁夫の利」)。 なお、はじめにいたトンボは

また頭に止まろうとしている。  この後、中サギは、草むらに移動。
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40コオロギ0   草むらでコオロギをゲット。

  しばらく、コオロギを食べ続ける。

  とつぜん、畑に移動。


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40コオロギ①
  畑で捕まえたコオロギ(?)を用水桶(古いバスタブ、

  高さ50cmぐらい)まで 咥えてきた。用水桶の縁

  に乗る。
  
  獲物には、畑の土が付いている。

/>

40コオロギ②
  獲物を咥えたまま嘴を水に突っ込む。

  3回繰り返す。

  (前後、左右には振らない。突き刺しのみ。首の構造上

  これが一番効率的なのか?)
/>

40コオロギ③ 


    引きあげ、瞬時に食べた。

    (洗って食べた)




/>

40トカゲ①    トンボ、コオロギでは持たない。大物ゲットに場所

   を移動。

   何か見つけた。全力、全身で突っ込む。


/>

40トカゲ②    獲物はトカゲ。

  かなり大きい。トカゲはサギの嘴に強固に絡みつく。

  このままでは、サギは嘴を開けず食べることもでき

  ない。振りほどきに広い田んぼに移動。およそ5分

  かかって、やっと食べることができた。  
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 洗って食べる動物は、日本猿とアライグマと思っていたが、中サギが洗うのを初めて

見た。別の中サギはどうかと思い、ドロ田で捕食している別の個体を2日ほど観察したが

ドロが付いたまま平気で食べていた。ドロ田なので2、3歩移動すればきれいな水がある

のに洗う仕種はしなかった。

 「洗う」仕種をするこの中サギは、どうして洗うようになったのだろうか。畑の中から用水

桶まで、十数歩ある。この十数歩は、明らかに、洗うための目的をもったものであろうし、

また、3回も嘴を上下させたことは、洗うための所作であろう。たんなる偶然とは思え

ない。用水桶で、農作物や鍬、鎌などのドロを落とすのを見ていて学習したのであろうか。

それともなんらかの偶然、例えば、用水桶に獲物を落としてしまい、洗うことを覚えたの

であろうか。

 コスモスがある小春日和の心温まる1日であった。  

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39 悠の3年間の棲み家
2009 / 10 / 16 ( Fri )
39 悠の3年間の棲み家

 巣箱Aは、悠が子供のころから、3年半も棲んだ棲み家だ。取り外し、解体したことは

先項(35巣箱の中の奇妙なもの)で述べたが、むささびの巣箱づくりとその管理の面

から追加的にみてみたい。


(1)素材  杉の野地板(厚さ1.2cm、幅24cm) 軽くて長持ちする。巣箱全体で3.6kg。

39巣箱A解体前7月ブログ    解体前(2009年7月)の巣箱A

 3年半長持ちした。さすがに、前板はひび割れが

 入っている。軽いので取り付け、取りはずしが容易。

 釘よりも木ネジで作ったほうが解体の時に楽。

木への固定は、針金が長持ちして安全だが、木を傷める。ポリスチレンのロープは1年持た

ない。ナイロン製は長持ちするが、縛りにくい。麻混ロープもよいが、全て取り替え必須と

覚悟している。
/>


(2)巣草 この巣箱はかつてスズメバチとシジウカラに乗っ取られている。スズメバチの巣

は悠が壊して大部分を運び出したのをビデオ確認しているが、シジュウカラの巣材はどう

なったか。

DSC01365巣箱A巣草DSC01366巣草上部DSC01376巣草下部
①巣草全体像(お椀状)         ②巣草上部(120g)     ③巣草下部(320g)
/> />
 巣草は、四角い巣箱にお椀状になっている。深さは、底板から巣草の最高部まで10cm

(写真①の左側に齧り板10cmがわずかに見える)。杉の皮が繊維状になっている上部

と粉状になっいる下部と、手で分けられる二層構造になっていた。いずれも乾燥して

いて湿り気はない。上部の繊維にハチの巣の残骸、ハチの死骸、シジュウカラの巣材が、

からまって、散見された。巣草下部は手で剥がすと崩れず、巣箱の隅の四角い形状を保っ

ていた(なお、写真②は内部物を調べるために崩した後の写真である)。シジュウカラの巣

材と糞は極少量であり、下層にはほとんどなかった(悠が運び出したと思われる)。巣材は

よく乾燥していた(放置後、吸湿し、重量が増加した)。

(3)齧り側板と底板
39スケール39底板齧り />
 側板が必要だつたかどうかはわからないが、良く齧っている。悠だけでなく、子供達も齧っ

ていた。中央に直径9cmの穴をあけた齧り板を底板の上に重ねておいたが、底板と段差

がなくなるまで齧られている。底板までもが齧られている。齧り跡は最近のものではな

い(巣箱を架けた当時のものと思われる)。

(4)ハチの巣の跡(カメラ室の天板)
39ハチ巣   楕円形の穴にはカメラレンズが収まっていたが、

 ハチの巣で固定されていて、カッターで取り外した。

 もっと大量に残っていると思われたが、意外と少な

 かった。悠が取れるだけ取ったと思われる。巣箱

上部も広いほうが良いのか。 />


(5)新巣箱の設置
39新巣箱A代替②   巣箱Aの二代目巣箱。

  巣箱Aを午前に取り外し、午後に同じ木に、同じ高さ同じ向きに架けた。

  広くし(内部幅21.6cm×内部奥行き24cm → 内部幅25.6cm×

  内部奥行き24cm)、天井に塩ビプラスチックを用い明るくした(野地板

  の杉の香り、吸湿度合い、外部の気配(音響)を感じられるよう最小にとどめた)。

 子供の落下防止板(兼涼み台)を設けた。今後、「巣箱Aの②」と呼ぶ。/>




 3年半使い続けた巣箱が突然なくなり、悠は巣箱に不安を抱いたろうか。一週間

過ぎて新しい巣箱(巣箱Aの②)に巣草は入っていない。隣の木にある「新巣箱」

で希々と彩々を連れて棲んでいるから、悠は巣箱そのものを否定しているわけでは

ないのであろう。やがて、彩々(8月末生まれ)が巣立ちして、巣箱Aの②に棲んでく

れたら良いのだが。友々と理々、明々と奈々、たちは、2匹で生まれ育ち、巣立ち後

も2匹で一緒の巣箱にいた。今回の彩々は、ともに生まれた兄弟はいない。先(3月 

)にうまれた希々といっしょに棲むのだろうか。彩々が巣立ちするであろう12月はじめ

は極寒の日もあり、このまま巣立ち・独立しないで、母仔3匹で棲むのだろうか。





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38.姉娘の同居(その3)
2009 / 10 / 10 ( Sat )
38.姉娘の同居(その3)

(3)子供の世話

今日(9月29日)は、悠が8月末に生んだ彩々を連れて「新巣箱」にいる。3月に生んだ

希々が一緒だ。

 昼はいつもの子育てパターンである(前項「7悠2度目の子育て」参照)。母悠と希々は

ほとんど熟睡し、彩々はおきるとオッパイを探して動きまわり、乳首を咥えながら寝る。

 宵の出巣にあたり、悠はこんど生まれた彩々よりも、希々の方を世話している。例年と

異なるのは、希々が活発で少しもおとなしくしていないことである。悠が外の気配を窺がう

ために巣穴入り口から覗くと、とって代わろうとして背中に乗り、下からつきあげるなど

実に行動的である。結局、希々は悠よりも先に出巣して、この夜は戻って来なかった。

 悠は、希々の数分後に出巣したが、希々とは別行動なのだろうか、1時までに巣箱

への出入りを4回繰り返した。戻ってはそのたびに彩々の毛繕いや授乳などをする。

35巣草の打ち直し   巣草(布団)の打ち直し

  彩々を踏み潰すのではないかと心配するほど、

  激しく動き、巣草を頭と手で掻き揚げる。

  巣箱Bでもしていた。希々の同居ですぐに巣草が

  固まってしまうのだろうか。それとも、そういうシーズンなのか。
/>


 9月30日の早朝、
35母希をダッコ   希々は母悠と彩々のいる「新巣箱」

  に戻る。毛繕いもそこそこに母悠に抱かれて

  熟睡に入る。この朝カラスが騒ぎ、悠はその度に

  巣穴から外を警戒するが、希々は動きもしない。

  母といっしょなので安心なのだろうか。まだまだ子供なのだろう。
/>


  ムササビ滑空は見られなかった。悠は彩の世話に4回も巣箱に戻つている。希々と

は別行動で、遠くには行かず、食事も巣箱の近くの柿(豊作、食べごろ)ですました。

滑空する必要がなかったのであろうか。 



 今回の観察では、ラッキーにも、今度生まれた彩々の開眼に出会えたこと(それにより

誕生日が8月25日と推定できたこと)、また6月に消失したと思っていた3月生まれの希々

が元気でいることが分かった。残念ながら、悠のみごとな滑空は見られなかつたが、

子育て、しかも半年過ぎの娘も育てている姿を、家族とともに見ることができて、こころ

温まる小旅行となった。


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37.姉娘の同居(その2)
2009 / 10 / 06 ( Tue )
37.姉娘の同居(その2)

(2)誕生日の推定

 ムササビの誕生・出産日をどう特定するか。今般、生まれた子の開眼日から誕生日

を推定する(注3)ことを教えていただいたので、試みた。すなわち、ムササビの目が

巣箱のビデオカメラに反射して光ることを利用し、最初に光った日(開眼日)から誕生日

を推定するものだ。

9月の子寝姿   9月はじめに生まれたと思っているムササビ子供

  (2009.09.20撮影、巣箱B)。出産を見ていないので

  正確な誕生日は分からない。大きさから誕生日は

  9月はじめと思っていた。

/>

35子残る    2009.0929撮影、「新巣箱」(巣箱Bと同じ大きさ)

  上記から9日目、ずいぶんと大きくなった。

  終日観察したが、この日は目が光からなかった。 

  すなわち、まだ開眼していない。動き方もよろよろ
 
している。観察が間に合った。いつ開眼するか? />


35子目光る    2009.09.30 AM7:40 新巣箱

  母にダッコされている子供の目が光った。
 
  全開きにはならなかったように見える。

  36日前の8月25日を誕生日と推定。

  名前は「彩々」とつけた。

  なお、写真では悠と彩々の上に3月生まれの希々が乗っかっている。
/>

誕生日の特定には、この開眼日のほかにもいろんな方法がある(注4)。ここでの開眼日

からの推定を検証するために、妊娠期間(平均74日)、すなわち交尾日から計算すること

を試みた(誕生日8月25日から74日前は6月13日。この日に交尾したか)。残念ながら

6月の観察は、6月7日から11日であり、交尾は観察していない。なお、この6月観察では

母親悠は、この屋敷林には帰ってこない日が多く、しかも不思議な行動を取っていた(前

項 「30 6月はじめのムササビ観察」参照)。

 今後、巣箱からはじめて顔を出す日、巣立ちの日などから、誕生日の推定の確証を高

めることが出きればと思っている。



注3、注4は、左下の「続きを読む」をクリックすると開きます。ご参照下さい。
続きを読む

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19:51:15 | ムササビ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
36.姉娘の同居(その1)
2009 / 10 / 02 ( Fri )
36.姉娘の同居(その1)

 娘との旅行ついでにムササビの子育てと滑空を見ようと言うことになり阿武隈の

実家によった。実家には一週間前に来たばかりであるが、本ブログを見てくださっ

た先生からコメントを頂いて、生まれた子供がどうなっているかどうしても観てみた

かった。

(1)お姉さんが同居   巣箱のビデオスイッチをいれたら、ムササビは「新巣箱」に

いた。しかしながら、よく見ると

母姉子929   2009.09.29「新巣箱」

 真ん中が今度生まれた子、左上に母親の悠

 右下にもう1匹いる。これは誰だろう。

/>


35母希をダッコ   悠(左上)にダッコされて眠っているのは?

 悠よりも小さい。色はすでに茶色。オッパイは飲まない。

 となると、悠が今年3月に生んだ子(紗々か希々の

 いずれか)であろう。
/>

 6月以来、もういなくなってしまったと思っていた(注1)紗々か希々が元気でいたのは

予想外のことである。それにしても、不思議なのは、6月から4カ月もの間、母親悠と

は一緒に行動しておらず、この時期になって母の元に返ってきたことである(注2)。



 この子が男のか女の子か判別はついていない。元気で、これまでの子供ムササビ

と比べて、とりわけ動きがすばしっこく母の言うことは聞かない行動をとっている。
35母から35母→希
母からキスされるが
                                   じっとしてない。                               
       
/>
/>

35口舐め35希が耳齧り
寝ている母の口なめ(左)

                                母の耳齧り(右).



 生まれた弟妹の毛繕いもするが、目の前にあるものは母であれ弟妹であれ全て舐め

まくるというふうに見える。今後、どうなっていくのであろうか。理理や奈々と比較しつつ、

母との同居の意義など見てみたい。 />
/>



注1、注2は左下の「続きを読む」をクリックすると開きます。ご参照下さい。




(2)ムササビの誕生日の推定

  次回掲載予定。

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